長岡市小国町とは
和紙と伝統に彩られたふるさとの町
長岡市小国町は新潟県の中南部に位置し、東西を関田山地と八石山地に囲まれ、中央を信濃川水系の渋海川が貫流する、水と緑の豊かな地域です。周囲を山に囲まれた独特の地形が「小国」の名前の由来になったともいわれています。古くから米作りをはじめとする農業が主にさかんに行われてきたほか、紙すきの産地としても知られています。ここで作られる和紙は小国和紙と呼ばれ、製造工程の中に雪を使った漂泊を行うなど、雪国ならではの独特の製法が味わい深い紙の質感を生み出します。
近年では地域の伝統の保存や、新たなまちおこしへの取り組みが盛んに行われ、若い世代とともに古き良き伝統のあるまちづくりを目指しています。
深呼吸させる森がある
山と山の間に小国はある。ナラ、ブナ、カエデ、雑多な天然林が人々を誘う。雪解けの春には、てんでに芽吹きをはじめ、微妙な色の変化に魅せられる。芽吹いた森には山菜、夏の木漏れ日の中で嗅ぐ樹の香り、草の匂い、秋にはきのこ。昔も今も森は生きている。そして森に活かされている。
手のひらで飲む水がある
森に貯えられた雪解け水は時間をかけてゆっくりと湧き出してくる。「十二社権現の御神水と峠不動の滝」は桐沢の里のはずれにある。手のひらに受けると、その清冽な感触と辺りに広がる田の豊かさに感謝する。「諏訪清水」は上栗の諏訪神社境内から湧き出ていて一口飲めば寿命が伸びると言い伝えられている。
素足の似合う川がある
川面を渡る風の心地よさ。いろんなものを運んでくれる。柔らかな草の擦れる音、水の匂い、力強い生命感。子供の頃、誰もが遊んだ川。魚釣り、カジカ取り、ホタルの光。大人になるとともに、いつのまにか忘れてしまった記憶を思い出させてくれる、それが渋海川。