無形文化財

脈々と受け継がれる伝統と誇り

小国紙(おぐにがみ)

(有)小国和紙生産組合(小栗山)

 「小国紙」とは、小国和紙の中でも雪を利用し古式の製法で作った紙を指します。古くから農家の冬期間の副業として、旧小国町山野田集落などで生産されていました。小型簀桁すけたと3枚のを交互に用いて漉きあげます。漉きあがった紙を雪の中に埋めて保存(カングレと呼ぶ)後、雪上にて天日乾燥する技法は国の無形文化財の記録選択に、新潟県の無形文化財に指定されています。現在は、(有)小国和紙生産組合がその手法を引き継いで生産を行っており、小国地域を代表する特産品となっています。

巫女爺踊り(みこじおどり)

新浮海神社(太郎丸)

 巫女爺踊りは太郎丸集落に約150年前から伝わる代表的な民俗芸能でユーモラスな動きのジサと、あでやかなアネサの二体の人形を使った人形踊りです。
 毎年4月中旬、新浮海しぶみ神社の春祭りに「おけさ」「追分」などが演じられます。ジサの首には元治元年(1864年)と彫ってあり、小千谷市から伝わったといわれています。太郎丸巫女爺保存会の手によって受け継がれています。

法末神楽舞(ほうすえかぐらまい)

法末集落(法末)

 法末集落の神楽舞は、江戸時代に悪魔払いや娯楽を目的に始められ、毎年7月23日に愛宕神社に奉納されていました。神楽舞には、二人一組で舞う「宮舞い(獅子舞)」と言われるものと、余興的な「何々おどり」といわれるものを合わせて20種類以上あると言われています。
 現在は、「宮舞い」のみが、法末芸能保存会によって継承され、地元をはじめ様々なイベントで披露されています。